あけぼのホールは生涯にわたって学び、創造的に社会とつながる場として2005年にスタートし、音楽や文化、教育面での地域貢献ビジネスモデルとして、15年間、活動を継続してまいりました。音楽経験を生かして、空き家になった珠算学校を改装した響きの良いスペースは音楽家にも評判良く、また貸しホールを探している人は多く、しかし使用できる場所は少ないといった状況で、近くにウエスタ川越といった大規模な自治体のホールやリハーサル室はありますが、地域柄、100人位までの規模の小スペースのニーズが高く、予約がとりにくいといった状況から、グランドピアノがあり響きがよく、手頃な大きさ(70人弱収容)で、さらに予約が簡単といった点からあけぼのホールの存在は、地域の方に大変喜ばれております。
またオーナー夫妻が大学で教鞭をとっており、音楽イベント以外に講座内容が豊富なのもあけぼのホールの魅力のひとつになっています。オーナーの私は尚美学園大学でも講師をしており、音楽作曲活動や合唱指導をしながら、さらに日本文化のすばらしさをクロスカルチュラルに紹介する活動もしています。昨年は『うつくしの街川越~小江戸成長物語』(監修=山野清二郎・松尾鉄城/編集企画=寺島悦恩・小林範子、6月30日発売、2500円+税、400ページ)が株式会社一色出版(東京都文京区本郷)より刊行され、またクラウドファンデイングも行いました。また、学生のキャリア支援に関わってきた経験やコンテンツもこのビジネスモデルの中で活かしたいとおもいます。このように、子どもからシニアまで、障害者も含め、さまざまな教育場面に関わってきたことも特徴として挙げられます。
夫は大学名誉教授として多数の文化芸術科目を教えて来た経験や昨今のオンライン授業の経験が豊富で、今回の新規ビジネスモデルにも生かせる予定です。
さて、今回、非対面型ビジネスモデルへの転換を考えるにいたったのは、新型コロナウイルス拡大の影響を受けて、合唱、音楽リハーサルや音楽会、各種講座など、対面での利用者が大変減少しているからです。
そこで、非対面・遠隔でサービス提供するためのビジネスモデル、オンラインスクール・サロンへ転換するための設備・ システム投資を行います。
オンラインで新しい顧客層をとりこみながら、地域にかぎらない集客の可能性を追求します。また同時に開発するコンテンツの質を向上させ、幅を広げることで、より多くのお客様の獲得を企画します。
また、並行して、新型コロナウイルス感染防止基準に則った既存施設の改修整備を行い、オンラインとオフライン両面での持続的な経営に向けた取組みを行います。
具体的には、ホール脇のキッチン付き控え室を改修、コロナ対策上、手洗い場を設け、三密をさけるため既存の別室を改修整備を行います。
もともとこの場所は父が経営していた珠算学校として多くの生徒が通っていた学校でした。父の亡き後、あけぼのホールとして再生いたしましたが、さらに生涯教育を深化させ、生涯にわたって自ら学んで創造し、発信するオンラインとリアルを融合した新しい未来型スクールサロンを形成します。それは、人生100年時代、生涯にわたって自ら考え、創造し成長をする人々のためのニーズにも適応する事業でもあります。